第14回 水木十五堂賞 受賞者の紹介

受賞者紹介
もり すまこ
森 須磨子
1970年 香川県生まれ。幼少期を香川、愛媛、埼玉で過ごしたのち東京へ。
1993年 武蔵野美術大学卒業。卒業制作をきっかけに「しめかざり」への興味を抱く。
1996年 武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。
その後、同大学芸術文化学科助手を経て、エディトリアルデザイナーとして独立。デザインの仕事と並行し、日本各地へしめかざりの調査・収集を続ける。
2017年 それまでに収集したしめかざりのうち、269点を武蔵野美術大学へ寄贈。
しめかざりに関する展示、出版、講演など活動多数。
主な展覧会に「寿ぎ百様 〜森須磨子しめ飾りコレクション〜展」(公益財団法人四国民家博物館2015年)、「しめかざり ~祈りと形〜展」(武蔵野美術大学民俗資料室ギャラリー2017年)、「渦巻く智恵 未来の民具 しめかざり展」(公益財団法人せたがや文化財団生活工房2020年)。
著書に『しめかざり』(福音館書店・2010年)、『しめかざり〜新年の願いを結ぶかたち〜』(工作舎・2017年)、『しめかざり探訪記』(工作舎・2024年)がある。
選考理由
注連縄(しめなわ)研究の目的で全国を訪ね、聞き取り調査をし、注連縄の保存・普及・啓発活動にも取り組み、その際に蒐集した注連縄は数百点にのぼる。このような森須磨子氏の研究活動などにともなう、注連縄蒐集に水木十五堂賞を授賞する。
氏の全国的に蒐集した注連縄の藁(わら)によって作られたデザイン(形)は多様であり、その造形の美しさに、それぞれの地域の人々が込めた想いが伝わる。氏の蒐集した注連縄について新聞・テレビなどでも広く紹介され、各地の展覧会で展示された。2020年にこれまでの集大成ともいえる展覧会「渦巻く知恵、未来の民具 しめかざり」が開催された。著書として単行本「しめかざり~新年の願いを結ぶかたち~」(工作舎)、絵本「しめかざり」(福音館書店)などがある。氏の蒐集した注連縄のうち269点は武蔵野美術大学に寄贈された。
森 須磨子 氏 受賞コメント
このたびは栄誉ある水木十五堂賞を賜り、身に余る光栄に存じます。
正月のしめなわ・しめかざりは、一般的にその時期が過ぎるとお焚き上げされ、「モノ」も「記憶」も残りづらい民具です。20年ほど年末年始の日本各地を歩いてきましたが、「実物」を収集するとともに、その根底にある「人の思い」を現代に繋げることが大切だと感じております。
これからも賞に恥じぬよう、精進してまいります。
主な蒐集品
しめかざり数百点





しめかざり探訪地図
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更新日:2025年11月28日