令和4年8月 大和の伝統を誇る

更新日:2022年08月01日

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市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

平安初期に完成した歴史書で、奈良時代の基本史料とされる『続日本紀』の和銅7(714)年12月の条には平城京に到着した新羅の使節を「三椅」で迎えたと書かれていますが、この「椅」とは「橋」を意味し、三橋は羅城門の前にあった三本の橋を示しているのだそうです。
その後、三橋は下ツ道沿いの地名として残り、下三橋と東方の上三橋に受け継がれるとともに、農業の盛んな地域として発展してきました。
近年は、大和丸なすやイチゴなどの施設園芸が盛んに行われていますが、その三橋地区が「特定農業振興ゾーン」に認定され、8月8日に地元と県、市の間で協定を結ぶ運びとなりました。
特定農業振興ゾーンは、農地を有効に活用し、生産性を高めるため、農業に関する施策を集中的・優先的に推進する区域を知事が認定する奈良県独自の取り組みで、今回は平群町と大和郡山市がその対象となったのです。
50年あまり前から生産・販売が始まり、現在は7農家が生産し、丸三出荷組合が共同出荷する大和丸なすは、肉質がしまり、歯ごたえの良いのが何よりの特徴で、どんな料理にも使いやすく、人気急上昇中で、首都圏にも出荷されていますが、今回の特定農業振興ゾーン認定により県内消費を含めた販路の拡大、さまざまなレシピの開発と大和丸なすファンの拡大、ハウス内の作業環境の改善などが大いに期待されています。
市としても金魚すくい大会でご縁ができた「チキンガーリックステーキ」(無伴奏で歌うアカペラの草分けともいえる5人グループ)を大和丸なすPR大使に任命、素敵な『大和丸なすの歌』も誕生しました。この春に続き来年6月4日、即売も兼ねたコンサートを開催する予定です。
食料自給率を高めるうえで大切な農業の発展につながる「地産地消」にお力添えください。