令和4年3月 思いをつなぐ元気城下町

更新日:2022年03月01日

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市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

平成22年、環境問題を自分の目で見てみようと世界一周の旅に出た大学院生の小嶌不二夫さんは、全ての国や地域でポイ捨てごみの問題が深刻になっていることを知り、帰国後その解決のため友人とともにごみ拾いSNS「ピリカ」を立ち上げて公開しました。

「ピリカ」は「美しい」「立派だ」「豊かだ」などを意味するアイヌ語で、北海道にはピリカ湖など、ピリカに由来する地名が多く見られます。

森繁久弥さん作詞の「知床旅情」に「ピリカが笑う」という一節があることを思い出す方もおられるのではないでしょうか。

その後、ごみ問題に取り組むベンチャー企業、株式会社ピリカ、一般社団法人ピリカとして発信を重ね、今や世界の100か国以上に広がっているのだそうです。

昨年、ピリカに登録して活動している市内在住のある方から、やりがいがあり元気が出るしくみなので、市として取り組んではという提案をいただきました。これを受け、会社と契約を結んだ上でこの2月からSNS「ピリカ」を使ったごみ拾い見える化ページ大和郡山市版「思いをつなぐ元気城下町」がスタート、県内では初の取り組みです。

ホームページ、ピックアップコーナーの「ごみ拾い見える化ページ」から簡単に入ることができますので、ご覧いただければと存じます。

ごみ、それも身のまわりの小さなごみで充分ですが、それを拾ったら、写真に撮り、ピリカに投稿することでありがとうの言葉や感謝の気持ちをさまざまな人々と共有することができるこのしくみが、シビックプライドを大切にするまちづくりにつながればと、心から念じているところです。

提案いただいた方からは、この活動に参加してから市内のあちこちでこつこつとゴミ拾いや清掃活動を続ける方がたくさんおられることに初めて気がついたというお話をいただき、今さらながらはっとさせられました。このまちが多くの方々に支えられていることに感謝の気持ちで一杯です。