十三仏

更新日:2021年03月19日

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十三仏(じゅうさんぶつ)

墓所の中に立てられた、舟形の石碑に刻まれている十三仏を収めた写真

 平成9年(1997)、金剛山寺大門坊の墓地改修に際して発見された、高さ150センチ、幅55センチの大型の十三仏で、花崗岩製の舟形板碑形式。

 県下には約60基の在銘十三仏が知られていますが大型のものは類例が少なく貴重なものです。表面にはノミの刃跡が切り立って残り、裏面は荒タタキの仕上げです。表面頂部に虚空蔵菩薩を配し、その下に四段三列にわたって十二諸仏を配します。諸仏の遺存も良好で、全体の風化も進んでいません。

 この十三仏の由来の詳しいことはわかりませんが、向かって左下部に「光秀」という刻銘があり、豊臣秀長の室であった尼僧の光秀が、秀長をはじめ郡山豊臣家の菩提を弔う目的で造立した可能性も考えられています。

 現在は、金剛山寺本堂西側の墓地の一画に移築されています。見学は自由にできますが、墓地内への立ち入りについてはお寺の許可を受けてください。

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