市絵12 唐獅子図戸襖絵
唐獅子図戸襖絵(からじしずとぶすまえ)

薬園八幡神社幣殿におさめられた八面の戸襖絵。
襖はそれぞれ縦180センチ、横97センチの大きさで、杉戸の表側全体に紙本金地著色の唐獅子図を貼り付けます。檜、牡丹、松、躑躅<つつじ>、岩、崖、遠山などが描かれます。背景を金箔地にして画面に豪華さを加え、豪快な筆致で描かれた唐獅子の姿は力強く躍動感があります。
「常栄画」の落款<らっかん>があります。常栄は豆腐町に住んでいた表具師で、姓は藤田。狩野派の画を能くし、光慶寺の松竹梅襖絵も描いたとされています。
裏面には寄進に関わる墨書があり、この戸襖が宝暦11年(1761)、幣殿の改築後まもなく寄進されたものであることがわかります。
神社に声をかけてから拝観させていただきましょう。
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更新日:2024年06月04日