市彫9 木造阿弥陀如来坐像(松本寺)
木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)

本像は像高43センチメートルの比較的小さい阿弥陀如来像で、室町時代後期の天文10年(1541年)に宿院仏師源次により製作されたものです。造像銘には源次のほかに空阿弥陀仏と記した法名も記されています。
寄木造り素地仕上げで、特に良質な檜材が用材に選ばれている点が注目されます。
目じりの切れ上がった、平明は表情に特色がある作風で、仏師源次の初期の作例として注目されます。光背は二重円相光、周囲に透かし彫りの唐草文を地とし、五ヶ所に種子円相を配しています。(一部が欠損)台座は蓮華九重座で、光背、台座ともに仏像本体と同時期のものと伝えていることも貴重です。
見学を希望される場合は、所有者の承諾が必要ですので、市まちづくり戦略課に連絡してください。
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更新日:2024年06月04日