市彫3 十一面観音立像(松尾寺)
十一面観音立像(じゅういちめんかんのんりゅうぞう)

松尾寺に伝来する像高43センチメートルの小像。
頂上に十一面化仏をいただき、右手に錫杖、左手に華瓶をとり、金銅製変形唐草の透かし彫りの周縁部をもつ光背をつけて水中の岩座に直立する長谷寺式観音像です。
檜の寄木造りで、玉眼をはめ、彩色は施さずに素地仕上げとします。本体は一木から作り、頭部は前後矧ぎにしてさし首にする構造をとります。室町時代の作。
頭部に墨書された「行成」という仏師は、文和2年(1353)銘の金峯山寺薬師如来像を仏師康成とともに造った人物です。また、体内には紙本朱書の法華経八巻のほか、地蔵菩薩・不動明王像印仏一紙が納入されていました。
通常は非公開となっていますが、期間を定めて公開されます。
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更新日:2024年06月04日