市彫5 筒井順慶坐像(筒井順慶木像保存会)
筒井順慶坐像(つついじゅんけいざぞう)

木造、像高約70センチの法体像。
順慶菩提寺の寿福院旧蔵。寿福院は現在筒井町の東端にある本門寺の前身です。
順慶は永禄9年(1566)18歳で僧籍に入り陽舜房と称していたので、本像は重衣姿の僧形に刻まれています。
右手に笏を持ち、左手にも何かを持っていたようです。造像は近世初期と推定されます。彫刻技術の衰えたこの時期としては優れた彫像です。作者は奈良仏師の末流と推定されています。
本像を収めている厨子の背面の朱書きによれば、文化9年(1812)に筒井氏縁故の人たちによって作られたことがわかります。
像は現在、筒井町の光専寺に安置されています。見学するにはお寺の許可が必要です。
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更新日:2024年06月04日