県23 金銅金具装山伏笈
金銅金具装山伏笈(こんどうかなぐそうやまぶしおい)

修験道<しゅげんどう>で用いる笈には板笈と箱笈がありますが、これは箱笈の古作の一つです。
総高79.2センチメートル、四足を有し、檜材を用いて黒漆塗とし、銅板毛彫り渡金の金銅装の金具を附け、山伏笈独特の種々の意匠を表現しています。
上部の山形には松、杉、十一面観音、次の間には宝相華文、天人、上段の扉には五重塔、大日如来、下段の扉には大黒天、弁財天などです。
この笈には小形の木造四仏が収められていました。また、「当山大先達帳」、「逆峰笈籠之次第」などの附属文書四帖も納められており、室町時代から江戸時代にいたる松尾寺における修験道の歴史を知るうえで貴重な資料となっています。
博物館に寄託されているため見学をすることはできません。
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更新日:2024年06月04日