額安寺宝筺印塔

更新日:2021年03月19日

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額安寺宝筺印塔(かくあんじほうきょういんとう)

中央の月輪内に種字が彫り込まれている額安寺宝筺印塔の写真

 額安寺境内の明星池の中島に立つ高さ2.8メートルの石塔。

 花崗岩製、8個の石材を組み合わせたもので、基礎の格狭間に銘文が刻まれ、塔身中央の月輪内には種字を薬研彫りにします。細部にわたり精密な技巧を施し、ひじょうに装飾的な造形となっています。

 銘文からは、文応元年(1260)10月15日に永弘<えいこう>という人が発願し、大蔵安清<おおくらやすきよ>という石工に作らせたことがわかります。銘文のある宝筺印塔の中では全国でも三番目の古さです。

 大蔵は西大寺系の石工で、律宗の活動とともに造塔活動が活発になったようです。この大蔵姓の石工は後に高僧忍性<にんしょう>に呼び寄せられて関東で活躍します。

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