薬園寺本堂

更新日:2021年03月19日

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薬園寺本堂(やくおんじほんどう)

 本堂は桁行三間、梁間三間、入母屋造、向拝一間、本瓦葺で、棟札銘から寛永21年(1644)に建てられたことが判明しています。

 向拝の組物の実肘木<さねひじき>、蛙股<かえるまた>、頭貫<かしらぬき>、象鼻<ぞうばな>などは建立当初の形式をよく残しています。堂内は一面に格天井<ごうてんじょう>を張り、中央後ろ寄りに須弥壇<しゅみだん>を置き、厨子内に本尊の薬師如来を安置します。正面は内開きの蔀戸<しとみど>で、三方に縁をまわす形式。後世の改造や損傷はありますが、上質で年代の確かな基準作とされています。

 もともとは隣の薬園八幡神社と一体のものでしたが、明治9年に分離独立したといわれています。

 外観は自由に見れますが、内部の見学はお寺の許可が必要です。

石灯籠の並んでいる奥に薬園寺本堂の外観を望む写真
薬園寺本堂の格天井と組物を見上げるように収めた写真

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