五輪塔覆堂

更新日:2021年03月19日

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五輪塔覆堂(ごりんとうおおいどう)

瓦葺きで内に石灯籠を確認できる五輪塔覆堂の写真

五輪塔覆堂は筒井順慶の墓です。

天正<てんしょう>12年(1584)、36歳の若さで亡くなった順慶は、いったん円証寺<えんしょうじ>(奈良市)に葬られたあと、この長安寺の墓所に移されました。この墓所は「御廟所<ごびょうしょ>」と呼ばれ、もともとはかなり広い面積を占めていたといわれています。西寺というお寺が建てられ、墓地を守っていたようです。

覆堂は十尺四方の一間堂<いっけんどう>で、屋根は本瓦葺の宝形<ほうぎょう>造り。東側に戸口(入口)を設け、引き違いの格子戸をつけ、他の三方には五輪塔形に刻んだ角材を立てています。

ひじょうに小さな建物ですが、近世初頭の墓堂として優れた意匠をもつものです。建物の中には順慶を供養する五輪塔や、一周忌に寄進された石燈篭も残されています。

建物の中には順慶を供養する五輪塔や、一周忌に寄進された石燈篭も残されています。
見学は自由にできますが、堂の内部に入るには市都市計画課に申し出てください。
なお、覆堂があるこの筒井順慶歴史公園は国(財務省近畿財務局奈良財務事務所)が所有する土地ですが、国有財産の有効な活用を図るために国有財産法に基づき大和郡山市が無償で貸し付けを受けて、歴史公園の用途に供しているものです。

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