木造十一面観音立像(地福寺)

更新日:2021年03月19日

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木造十一面観音立像(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)

檜材の一木造りで、木芯乾漆技法が使われている木造十一面観音立像の写真

上三橋町の地福寺というお寺に安置されていたもので、像高170.5センチ、檜材の一木造りで、内刳りを施しません。地髪部と耳は乾漆を盛り上げて形作り、体部の各所にも乾漆の盛り上げが認められます。

奈良時代に盛んに用いられた木芯乾漆技法は、平安初期になっても一部では根強く受け継がれ、木彫りに部分的に乾漆を併用する作例も少なくありません。

本像もその一つで、仕上げの一部に乾漆を用いますが、一木彫成像らしく豊かな量感で、重厚な肉どりとなっています。衣文にはやや形式化しており、9世紀末ごろの製作と推定されています。

博物館に寄託されているため見学することはできません。

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