国12 木造十一面観音立像(金剛山寺)
木造十一面観音立像(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)

本堂内の三尊のうち左方に安置されていますが、当初は本像が本尊であった可能性が高いとされています。
像高217センチ、桐材の一木造りで、両肩から先は別材を接いでいます。下半身には天然のウロ(空洞)があります。左肩からたすき掛けにする条帛を乾湿の盛り上げで作ります。
脚部の衣文は平安前期の一木彫像に多い翻波式に刻まれます。天衣<てんね>の腕から下に垂れる部分、頭上面の大部分は後補。
やや中性的で可憐な容貌をもち、柳腰で下半身のよく伸びたしなやかな身のこなしが美しい。
技法、作風から8世紀後半の製作と考えられています。
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更新日:2024年06月04日