国18 木造虚空蔵菩薩坐像(北僧坊)
木造虚空蔵菩薩坐像(もくぞうこくぞうぼさつざぞう)

金剛山寺の塔頭北僧坊に伝来する像高86センチメートルの木造彩色像。桐材の一木造りで、平安時代9世紀の作と考えられています。
虚空蔵菩薩は、虚空(大空)のように広大無辺な智徳をもつ菩薩のこと。蓮華座に左足を踏み下げて坐し、左手で宝珠をとり、右手に剣を握ります。
堅太りの体格で、華やかな宝髻<ほうけい>を結い、強い表情をあらわしています。左足のすねにはリズミカルな翻波式<ほんぱしき>の衣文<えもん>を刻みます。
全体の彫法は穏やかで、体躯の肉どりも均衡がとれています。
博物館に寄託されているため見学することはできません。
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更新日:2024年06月04日