国14 木造閻魔王倚像(金剛山寺)
木造閻魔王倚像(もくぞうえんまおういぞう)

閻魔王は「地獄のえんま様」としてよく知られています。
地獄で人間の生前の善悪や罪業を審判する王で、道教<どうきょう>の影響で冠に道服<どうふく>をつけ笏<しゃく>をもった姿であらわされます。
中国風の道服を着て、両足を下ろし椅子にすわる姿。胸の前で笏を持ちますが、手首と持ち物は後補です。
顔を赤く塗っていたようすはなく、着衣は金色または黄色であったと推定されます。
あまり怒った表情をしていないことから、地獄の判官として人の生死をつかさどる泰山府君<たいざんふくん>であった可能性もあります。
像高54センチメートルの小像で、幹部は前後左右の四材をはぎ寄せて作ります。鎌倉時代の製作。
博物館に寄託されているため見学することができません。
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更新日:2024年06月04日