木造阿弥陀如来坐像(金剛山寺)

更新日:2021年07月20日

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木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)

 現在は本堂の裏堂に安置されていますが、もともとは上念仏堂<かみねんぶつどう>に伝来したもの。八角裳懸座<はっかくもかけざ>に坐す半丈六坐像、像高137センチメートルを測ります。
 光背を失っていますが、台座の大半は当初のものです。作風は正統的な定朝様<じょうちょうよう>を呈し、極端細い目の見開きが印象付けるおぼろな表情は平安時代後期12世紀前半ごろの特徴を示しています。
 寄木造ですが、頭、体の幹部は十材、両足部は四材を矧ぎ寄せて作っています。これほどまでに細かな寄木法はたいへん珍しく、滋賀県仏性寺などにわずかな類例が知られるのみです。

寄木法で造られた木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)の写真

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