国29 木造二天王立像(金剛山寺)
木造二天王立像(もくぞうにてんのうりゅうぞう)

金剛山寺の本堂須弥壇に安置される二天王像で、奈良時代後半の作。
慶長3年(1598)に行われた大改造により当初の姿を大きく変えていましたが、最近の保存修理で原形をとりもどしました。現在の頭部はこの時の補作です。
カヤ材の一木造りで、像高は130センチメートル前後。あまり強い動きのないずんぐりとした体格や鋭く深い彫法などは、唐招提寺に伝来する二天王像に類似したものです。鎧の細部にまで装飾的な彫刻が刻まれています。
阿形の頭部内面には「招提寺僧智俊」の名が記されています。そのころ金剛山寺は唐招提寺の末寺であったようで、両寺の深い関係がうかがえます。
写真は吽形<うんぎょう>です。
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更新日:2024年06月04日