市彫17 木造阿弥陀如来立像(光慶寺)

更新日:2026年05月12日

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木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)

木造阿弥陀如来坐像(光慶寺)

大和郡山市今井町の光慶寺に伝わる阿弥陀如来立像です。
光慶寺は現在、浄土真宗の寺院で、本像は内仏として庫裏の仏壇内にある大型厨子に安置されています。
像は両手で来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像で、像高は57.5センチメートルです。小像ながら、頭部と体部を檜材の一材から前後に割り矧いで内刳りし、さらに両側に材を寄せるという本格的な木寄せの技法によって造られており、当時の高度な造像技術をよく示しています。なお、現在の両手首から先は後世の補作です。衣の表現には、鎌倉時代中期以降の彫刻にしばしばみられる複雑で洗練された特徴が認められ、像表面には錆下地の上に、肉身部には金泥、衣部には漆箔や切金文様が施されています。立涌、麻葉繋ぎ、卍繋ぎ、蓮唐草、雷文繋ぎなど、多様で精緻な文様も見どころです。
全体に均整のとれた姿で、顎を引き、上半身をやや後ろに反らせ、左足をわずかに前に出して足先を外へ開く姿態をとり、その動きに応じて両袖がわずかに後方へなびく表現にも巧みさがうかがえます。肉髻が低く、地髪部との境がやや不明瞭であること、頬が丸く整った目鼻立ちをもつことなどから、本像は鎌倉時代中期、13世紀半ば頃の制作と推定されます。
伝来は明らかではないものの、大和郡山市内に伝わる鎌倉時代彫刻の秀作の一つとして注目される仏像です。
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