まちかどレポート276

更新日:2021年03月19日

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まちかどレポート

まちかどレポート276 金魚への想い!~旧川本邸で大金魚博覧会~

2012年8月26日撮影  (まちかどレポーター 安江)

金魚への想い!~旧川本邸で大金魚博覧会~(平成24年9月6日掲載)

水を張った白いたらいの中の灯りの写真

8月25~26日に、洞泉寺町で昨年から始まった「夕涼み大会」がありました。
「熱中症」をかき消すネーミングがグッドです。

水を張ったたらいにかがみこんでいる浴衣を着た男性の写真

源九郎稲荷神社では雅楽やベリーダンス、境内ではかき氷やフランクフルトなどの模擬店が賑わっていました。

石灯篭の横の朱色の鳥居の写真
カラフルな着物を着て神社の建物の前で両手をあげて踊る3人の写真

まちかどレポート273 きつねの駄菓子屋さんでみた「幻の駄菓子屋さん」を覗き「オッ、懐かしィ!小学生の時は毎日10円もらって通ってたなぁ」と妙に顔がほころんだり、「灯りのみち」に風情を感じながら旧川本邸へ向かいました。

 「大金魚博覧会」の会場です。

大金魚博会場と書かれた手書きの看板の写真

全国から公募したという金魚をテーマとした作品が、1~2階の各部屋に50点ほど飾ってありました。

壁に飾られた金魚の人形の写真
屏風の前に置かれている作品の写真

涼しげなガラスの金魚のオブジェが窓辺で揺れていました。

窓辺につるされているガラスの金魚のオブジェの写真

   

暖かそうな布地で創られた小さなかわいい金魚たちが出迎えてくれていました。

布で作られた金魚の人形の写真

目を引いた作品は、玄関と3階へつながる大階段(旧川本邸のシンボル的空間)に設置された大きな油絵。

金魚の油絵の拡大写真
階段に飾られている金魚の油絵の写真

思わず立ち止まってしまいました。
「すごいですね!」とスタッフに声をかけると、「本人がいますので、呼びましょか?」と気さくに言われて再度ビックリ!

藤本絢子さん(大阪出身)という若くて美しい女性は、今回油絵5点、水彩12点を出展されていました。
そして、金魚をモチーフとして作品創りをしていること、金魚の赤色はしっとりしたつややかさであること、金魚をとおして遊女のはかなさを描きたかった、と説明されました。

なるほど、金魚と遊女の共通項…綺麗な着物を着て…閉じこめられた空間で生きるはかなさ…
「…でも作品からは、色や筆使いが大胆でインパクトが強く、はかなさというよりも、むしろ力強さや逞しさを感じました(レポーター故に言える、失礼な素人の感想でした)」

口を開けている金魚の絵の写真
背景が赤く白い金魚が描かれた絵の写真

”光と影”でしょうか、
愛でるかわいさと、オーバーラップして見据える必死に生きる業、それを鮮やかな色彩と力強さでとらえた作品。若い感性がみなぎったすばらしい作品だと感じました。

これからも、郡山に若い人たちの”アート金魚”を泳がしてほしいものです。

金魚の町・郡山。
賑わった夏の金魚すくい大会から、芸術の秋”アート金魚”につながりました。
楽しめる郡山の町です。