子ども人権フォーラム

更新日:2024年03月26日

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2023年度子ども人権フォーラム

2023(令和5)年度の子ども人権フォーラムについて

子ども人権フォーラムは、子どもの人権意識の育成と社会性を培うため、子どもと地域の大人や保護者が協力しながら、様々な体験活動や学習を行うことを通して、地域の教育力向上を図っていくものです。

活動は市内を郡山中学校区、郡山南中学校区、郡山西中学校区、郡山東中学校区、片桐中学校区の5つの中学校区ごとの単位に分け、それぞれの地域の小・中学生が参加し、多文化交流や人権史跡探訪、防災体験等を行っています。

 

【保育園ボランティア】

園児とのふれあいや保育園のお仕事のお手伝いを通して、相手を思い行動することの大切さや仕事をすることや人の役に立つことのすばらしさを感じてもらおうと「保育園ボランティア」を実施しています。今年度は、郡山・郡山東中学校区において、郡山保育園・郡山西こども園・平和認定こども園・治道認定こども園のご協力のもと、4年ぶりに実施することができ、8日間で延べ44名の小中学生の参加がありました。参加した小中学生は、はじめは緊張している様子でしたが、園児の目線に合わせて話を聞いたり、それぞれの園児のペースに合わせて一緒に遊んだりするなど笑顔で園児と接する姿を見せてくれました。

 

【現地学習】

子ども人権フォーラムでは、平和学習や災害・防災学習などを実際にその場を訪れて行う現地学習を毎年実施しています。今年度は、郡山・郡山東中学校区は人と防災未来センターに、郡山南・郡山西中学校区はピース大阪、大阪城周辺の戦跡巡り、片桐中学校区はウトロ平和祈念館を訪れました。小中学生や保護者の方など、たくさんの参加をいただきました。

(参加者のみなさんの感想より)

★人と防災未来センター★

〇災害のことを知り、自分がどうすればよいかなどを勉強できてよかった。家に帰ったら自分の防災バッグをできるはんいで用意しようと思う。

〇いつじしんがおきるか分からないから、じゅんびをしようかなと思った。

〇じしんで多くの命がうしなわれていると知った。想像してたこわさとくらべものにならないくらいこわかった。今日学んだことで、命の大切さとじしんのこわさが分かった。

★ピース大阪、大阪城周辺の戦跡巡り

〇せんそうがおきると大きなばくだんがふってくると思うとこわくなった。

〇テレビや話を聞くだけではわからなかった実際の戦争のあとを見て、本当にここで戦争があったんだと実感しました。戦争がおこると、こんなに残こくで悲しい事になるので、武力で国同士の問題を解決しようと思う国がなくなればいいと思います。

〇せんそうがどれほどおそろしいか、どれほどの人がくるしんだのかを知ることができました。よりくわしくせんそうでなにがあったのか、どうしてせんそうにはってんしたのかを知りたいと思いました。

ウトロ平和祈念館では、副館長さんのお話を聞き、ウトロ地区の歴史やウトロに生きた人々やウトロの人々を支えた人の思いを学び、私たちの社会が抱える人権課題について学ぶことができました。実際に現地を訪れることで、学べること、感じ取れることがあることを実感しました。

 

【外国の文化にふれよう】

外国の文化についてのお話を聞いたり、料理を作ったりすることで、楽しく外国の文化にふれ、関心をもってもらおうと外国の文化にふれようの事業を行いました。

郡山・郡山東中学校区では、台湾出身の講師の方をお招きし、台湾の国と日本の国のつながりや食文化についてお話しいただいた後、台湾風焼きビーフンと酸辣湯を作りました。

(参加者の感想より)

〇日本と台わんってちかいのかと思いました。台わんって朝ごはんはどこかに食べに行くので日本とはちがうなと思いました。

〇ずっと日本食を食べてきたので、初めは「どんなところだろう?」「おいしいのかな」とぎもんに思っていました。今回の人けんフォーラムで台わんのことをたくさん知りました。日本食だけでなく、外国の食べ物にもきょうみをいだくきっかけになりました。

郡山南・郡山西中学校区では、在日本大韓民国民団奈良県地方本部より講師の方をお招きし、韓国の食べ物や伝統衣装、遊びなどについてお話しいただいた後、キンパを作りました。

(参加者の感想より)

〇韓国は日本ととても近いところにあるのに、文化をまったく知らなかったので、知れてよかったなと思いました。キンパは色々な具材が入っていて、とてもおいしかったです。

〇日本にないあそびがあったのであそんでみたいです。いろんなかんこくのりょうりを作ってみたいです。

〇韓国のチマチョゴリは1人で着られてうごきやすいということをはじめて聞いて、日本の着物とまぎゃくなんだなぁと思いました。韓国や他の国とふれあうことがあまりなかったので、とても楽しかったです。

 

【地域の敬老会で和太鼓の演奏をしました】

片桐西小学校では、和太鼓の演奏を通してなかまと力を合わせることの大切さや引き継がれてきた文化のすばらしさを感じることを目的に、和太鼓の活動を実施しています。9月には、練習の成果を発揮して和太鼓演奏を地域の方に楽しんでいただこうと、地域の敬老会で演奏をさせていただきました。ホールいっぱいに太鼓の音が力強く鳴り響き、地域の方からたくさんの拍手をいただきました。参加した子どもたちは、心を合わせて音を響かせる気持ちよさを感じ、地域の方に喜んでいただけるうれしさを感じ取ったようです。

【ならサンウリムに参加しよう】

民族や立場の違いを乗り越え、さまざまな人々の共生を目指して毎年開催されている「ならサンウリム」に、片桐中学校区子ども人権フォーラムに参加している片桐西小学校の児童と片桐中学校の生徒のみなさんが今年も参加をしました。和太鼓演奏、チャンゴ(韓国の伝統楽器)演奏をそれぞれ披露し、ならサンウリムを盛り上げました。たくさんの方々から大きな拍手と歓声をいただき、達成感を味わうことができました。演奏後は、さまざまな国の料理の味を楽しんだり、民族衣装や遊びの体験をしたりして、さまざまな国の文化にふれ、国際理解につなげることもでき、たいへん充実した一日となりました。

 

【天理市立北中学校夜間学級との交流】

夜間中学校とはどんなところか、夜間中学校の設立にはどんな背景があるのかを学ぼうと、毎年天理市立北中学校夜間学級との交流を行っています。まず、夜間学級の先生に片桐中学校にお越しいただき、1年生に向けて、天理市立北中学校夜間学級での取組を紹介していただきました。また、4年ぶりに実際に夜間学級を訪れ、夜間学級の生徒の皆さんが学習されている様子を見学したり、お話を聞いたりと交流する機会をもつことができました。参加した生徒のみなさんは、夜間学級で学ぶ方々が意欲的に学ばれている様子や夜間学級の役割、学ばれている方々の人権課題について考えを深めることができました。

【昔遊びをしよう、地域のうまいもんの魅力を発見しよう】

地域のお年寄りの方と昔の遊びを一緒にすることを通して世代間の交流を育むこと、人とのつながりの大切さを学ぶことを目的として、片桐西小学校子ども人権フォーラムの児童のみなさんは、地域のお年寄りの方と一緒に昔の遊びを行いました。お手玉やおはじきの仕方をお年寄りの方に教えてもらい、一緒に遊びを楽しむことができました。また、地域のふれあいセンターの方に、地域のうまいもん(油かす料理など)をご用意いただき、地域の食文化の魅力にふれることもできました。

 

【地域の食文化にふれよう】

片桐中学校区において、地域で大切にされている料理「うまいもん」を作りながら、食肉について学び、「命をいただくこと」について考えようと2月に実施しました。講師の方から食文化をささえる人々の仕事についてのお話もしていただき、私たちは生き物の命をいただいて日々生活をしていること、食べ物のありがたみを実感することができました。お話を聞きながら、油かすをつかったすいとんといろごはんを参加者のみなさんで協力してつくり、地域で大切にされてきた食文化の魅力を発見することができました。

(参加者の感想から)

〇私たちは命をいただかないと生きられないけど、それを当たり前じゃないと思って感謝していただくことが大切だと思った。

〇牛のいのちをいただいて、おいしいりょうりを食べられるから牛にありがとうって思う。

〇牛は肉だけを使っていると思っていたけど、頭の部分や骨、かわなどたくさん使っていて、改めてありがたいなと強く感じた。

 

令和6年度も、さまざまな体験活動・学習を予定しています。たくさんの方のご参加をお待ちしています。

この記事に関するお問い合わせ先

人権施策推進課 人権教育係

郵便番号:639-1198
大和郡山市北郡山町248-4
電話:0743-53-1151(内線333・334)
ファックス:0743-53-1211

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