令和6年9月 金魚サミットin大和郡山 ~鳥の目、虫の目、金魚の目~

更新日:2024年09月01日

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上田清

大和郡山市長

柳澤吉保の子で甲府城主の柳澤吉里が、京都の皇居守護という大きな任務を兼ねて国替えを命じられ、郡山城に入って今年で300年となりました。

この時、甲府から全く見知らぬ地で暮らすことになった5286人もの家臣団とその家族の中には横田又兵衛という人がいてすでに甲府で広がっていた観賞用の金魚を郡山に伝えたといいます。

まさに金魚伝来300年、幕末以降は本市の伝統産業として後には国内だけでなく、世界に羽ばたいていく郡山の金魚にとって、今年は記念すべき年ともなったのです。
これを記念して、9月22日(日曜日)に金魚サミットがDMG MORIやまと郡山城ホールで開催されます。

大ホールではコメンテーターとしてテレビなどでもおなじみで、明治から昭和にかけて郡山に住み、幅広い知識と貴重な資料の収集などで大きな影響を与えた水木要太郎氏に因んだ水木十五堂賞第1回受賞者の荒俣宏さんによる『金魚図の埋もれた名作』と題した記念講演が行われます。

当日は小ホールをのぞくほぼ全館を使ってさまざまな催しがあり、たとえば奈良県郡山金魚漁業協同組合による品種展や即売所の設置、中庭ではこども金魚すくい、本市と連携協定を結んでいる関西文化芸術高校や奈良高専のほか県内の高校や大学の学生による書道作品などの展示、さらには本市と同じく金魚の産地として有名な熊本県長洲町や愛知県弥富市の物産展、市農業振興協議会による農産物の直売も行われる予定です。

また、ふだんはイベントのポスターを掲示している壁面を利用して、本市の元観光協会会長で、金魚すくい大会生みの親、石田貞雄氏の『金魚と浮世絵』コレクション、その奥の展示室では今回初めて発見、公開される秦峰一氏の写真展『金魚と大和郡山 昭和35年の風景から』も楽しみです。

準備に向けてご尽力いただいたすべての皆様、ボランティアとして活躍いただく金魚マイスターの皆様に心から感謝申し上げます。

記念講演は予約制ですが、それ以外はフリーですので是非、お出かけください。