平成31年2月 戻らない・戻さない~市長てくてく城下町


大和郡山市長
安全・安心のまちづくり。日常生活で何よりも大切にされなければならないこのことについては、犯罪の抑止力にもなるといわれる防犯カメラを市内小中学校や自治会が効果的と判断いただく場所、さらには市全体を見渡し、郡山署と市が共同で必要な箇所に、それぞれ設置するとともに、公用車へのドライブレコーダーの取り付けなど、さまざまな事業に取り組んできました。
しかしながら、あってはならない犯罪が発生した場合は、加害者の側にも、被害者の側にも大変な状況がもたらされることは容易に想像できますが、被害者の家族や関係者に対する支援はほとんど行われてこなかったのが実情です。
そうしたなか、平成28年4月、奈良県と同時に県内で初めて施行されたのが「大和郡山市犯罪被害者等支援条例」で、相談窓口の設置や経済的支援などが盛り込まれています。
一方、犯罪や非行をした人も、罪をつぐなった後は地域社会に戻り、社会の一員になりますが、たとえば職に就くことができず、生活が不安定なまま、再犯に至ることも少なくありません。
このような人たちに対し、生活上の助言や就労の支援などを通じてその立ち直りを助ける活動をしていただいているのが保護司で、本市では現在、25名の方々が法務大臣からの委嘱を受けボランティアとして活動いただいています。
その活動に必要な面接・面談の場、保護司の情報交換や研修、関係機関との連携などの場としてこの1月16日社会福祉会館内に『更生保護サポートセンター大和郡山』が開所しました。
犯罪に戻らない・戻さない(法務省の宣言)。
立ち直りをみんなで支える明るい社会づくりの拠点となることを心から期待しています。
更新日:2021年03月19日