平成29年6月 言葉のチカラ~市長てくてく城下町


大和郡山市長
カーテンが おなかいっぱい 風たべて
昔、お茶のペットボトルのラベルにあった川柳(?)で、確か小学生の作品だったと思います。
誰もがどこかで見たことのある初夏の情景が、みごとに浮かんでくるではありませんか。
ところで今年、全国障害者芸術・文化祭とともに奈良県で開催される国民文化祭。
本市でもいくつかの部門に名乗りを上げ、事業に取り組んでいますが、そのうち11月25日にDMG MORI やまと郡山城ホールで開催を予定している「現代詩の祭典」では、全国から素敵な「ことば」をただ今募集しています(6月30日締め切り)。
作品は3つの部門にわかれていて、まずテーマは自由に、何でもお書きいただく「現代詩」。
形式にとらわれることなく、日ごろの思いを表現していただければ結構です。
2つ目の「課題詩」は奈良県にちなんだ地名や行事を詠み込んだ作品、あるいはその土地での生活や人生、歴史などをうたっていただくもので、実行委員会では感動的な作品を期待しています。
そして今回、全国で初めて取り組むのが、おもしろい「ちびっこのことば」。
小学生未満の「ちびっこ」を対象とし、子どもが何げなくつぶやいたおもしろい言葉が、家族や地域の絆や元気につながればという思いから生まれた部門で、保護者の代筆も可です。
子どもって、冒頭で紹介した句のように大人が想像もしない言葉をつぶやいたりするんですね。
カーテンが風を食べるなんて表現は、頭が柔らかくなければできないのではないでしょうか。
この祭典を本市で開催する背景には少年時代を郡山ですごし、城跡の城趾会館南側の詩碑「ぼうせきの煙突」で有名な現代詩人小野十三郎の存在がありました。是非一度、お出かけください。
更新日:2021年03月19日