災害に強い水道づくり

更新日:2021年03月19日

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いつでも安全・安心な水を安定的に供給するという水道事業の使命を果たすべく、大和郡山市上下水道部では、災害に強い水道を目指して水道施設の更新・耐震化を進めています。

1.水道管の延長

大和郡山市の水道は昭和13年の創設から6回に渡って事業を拡張し、地中に埋まっている水道管の長さは、大和郡山市から山形あたりまでの距離とほぼ同じになります。

詳しくは、下記リンクをご覧ください

2.老朽化した水道管を耐震性能のある管へ

大和郡山市の水道管は高度成長期に整備されたものが多くこれから耐用年数を迎えようとしており、こうした古い管、特に老朽化した管は赤水が出たり水漏れを引き起こした場合には事故にもつながりかねず、また、耐震性の劣るものが大半ですので災害により損壊した場合は水を供給することができません。

上下水道部では、こうした古くなった水道管を「寿命が長く、大規模な災害に対して管と管をつないでいる部分が抜けにくい構造になっている耐震性の高い管」へ入れ替えを行っています。

水道管入れ替え工事現場で耐震管が宙吊りにされている写真

耐震管写真
(GX形ダクタイル鋳鉄管)

3.水道施設の耐震化への取り組みの状況

上下水道部では平成7年に発生した阪神淡路大震災以降、水道施設の耐震化に取り組んでいます。

平成8年には矢田山受水池兼配水池に災害時に水道管が損壊した場合に、水の流出を止める緊急遮断弁を設置し、平成11年からは昭和工業団地内にある重要な幹線管を耐震性の高い管へ入れ替え、平成17年には大阪口配水池にも緊急遮断弁を設置し災害時の給水拠点として飲料水確保のための強化をおこない、更に災害時に重要な拠点となる病院、避難拠点を優先的に高い耐震性能のある水道管へ入れ替えを行っていきます。

コンクリート床の上に緊急遮断弁が設置されている写真

緊急遮断弁の写真
(地震を感知して上部にある円盤が下側に落ちて弁が閉じられる仕組みとなっています。)

4.災害に備えて

大規模な災害時には私たちの市の対策だけでは必ずしも十分とはいえませんので、他機関との連携も行っています。平成9年から奈良市・生駒市・天理市間で、災害緊急時における水道水の相互融通連絡管整備事業に着手し大和郡山市に接続される連絡管が全7箇所の内6箇所が既に完了して先の3市より水の供給を受けることができ、平成22年からは奈良県水道局が所有している水道管(内径1,500ミリメートル)に応急給水栓を設置して使用出来るようになりました。また、断水となった地域へは応急給水が出来るように、給水袋(6リットル)を上下水道部で常備しております。

こうした取り組みで上下水道部では将来にわたって「安全・安心・安定」した水を供給するため災害に強い水道づくりを目指し、市民の皆さまの給水に影響を与えないようにバックアップを十分に確保し工事を進めてまいりますので、皆さまのご理解とご協力をお願いします。

水の入ったリュック型ポリ袋を背負っている人の写真

ご家庭でできる備え

日頃より災害の発生に備えて、飲用水等のくみ置きをお願いします。

備蓄の目安は1人1日3リットルで空きのペットボトル等を利用し、容器をよく洗浄し水をいっぱいにしてフタでしっかり締め、暗い場所に保管すると3日間(日付を書いておくとわかりやすいです。)は飲用できます。浄水器を通した水や沸かしてからの水は塩素による殺菌効果がありませんので、その場合は毎日交換してください。古くなったお水は雑用水としてお使いいただくと経済的です。

防災マップ

下記の画像をクリックすると、防災マップをご覧いただけます。
(PDF形式・新しいウィンドウで開きます)

大和郡山市防災マップの地図

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