第6回 水木十五堂賞 受賞者の紹介

更新日:2021年03月19日

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青色のジャケットを着て、ポケットに両手をいれたご年配の男性が正面を向いている写真

受賞者紹介

よしだ しんいちろう
吉田 真一郎

1948年 京都府出身 近世麻布研究所所長、美術家
1994年 「RICHES FROM RAGS」展―SAN FRANCISCO CRAFT&FOLK MUSEUM(アメリカ)
2000年 特別展 奈良晒「近世南都を支えた布」展―奈良県立民俗博物館(奈良)
2006年 「奈良晒と原料」展―からむし工芸博物館(福島)
2007年 「高宮布」展―東近江市能登川博物館(滋賀)、愛荘町立歴史文化博物館(滋賀)
2012年 「四大麻布」展 越後縮、奈良晒、高宮布、越中布―十日町市博物館(新潟)
2012年 「アジアの布と生きる」研究発表―国立民族学博物館(大阪)
2016年 「奈良さらし」展―奈良県立民俗博物館、寧楽美術館(奈良)
2017年~18年 「白」の作品発表―山口情報芸術センター[YCAM](山口)

著書

別冊太陽「日本の自然布」(平凡社)共著
「RICHES FROM RAGS」共著

選考理由

江戸時代から近現代まで実際に日本人が着用していた自然布の蒐集を行い、特に「麻」と総称され、一括りに論じられてきた奈良晒や近江晒などの麻布について、産地を示す印や繊維に関する膨大な研究から体系を明らかにするなど、日本の繊維研究において高い評価を受け、その成果は社会的にも貢献されている。

吉田 真一郎 氏 受賞コメント

江戸時代から麻布として人気のあった奈良晒と近江晒であることを確かめる唯一の方法は、反物の織留に押した判印が、幸いにも染めや仕立ての時に切り落とされずに残っているものを探すしかありません。長年かかりましたが、ある程度の蒐集をすることができました。それぞれの繊維分析を主にした、いささか地味な研究および蒐集に対して、このたび水木十五堂賞をいただけたことを大変有り難く思っています。

主な蒐集品

江戸時代から近現代までの日本の自然布及び関連資料を1,000点以上

右端に文字が書かれている薄い茶色の布の写真
左端に文字が書かれ、右端が巻かれているクリーム色の布の写真
薄い灰色の布で作られた衣服全体が映っている写真
薄いピンク色で下側に海を模した模様の布の衣服全体の写真
茶色の下側に海も模した模様が描かれている布製の衣服の写真
青色の丸の模様が描かれ下側が毛先が出ている布の写真
青色の丸の模様が描かれ上側が毛先が出ている布の写真

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