令和6年3月 10年後の手紙

更新日:2024年03月01日

ページID 14244
市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

今から10年前、市制60周年の記念事業として募集した『10年後の手紙』。
当時お預かりした計3,154通の手紙(ハガキ)に、この間値上がりした11円分の切手を貼ったうえで1月18日郵便局に託したところ、多くの方々から「びっくりした」「こんなことを考えていてくれたなんて」とか、差出人はすでに亡くなったので「天国から届いた手紙みたいで感激した」など、さまざまな感想が寄せられました。
実は私のところにも1通届いてびっくり。
タイトルは「老いて衰えず」で、文面は「私は現在89歳。このハガキが届く頃にはもうこの世にはいないかも知れないが、今を元気に活動している」から始まり、私の健康づくりは「歩ク」「書ク」「トーク」の3つで成り立っている、などと紙面一杯にユーモアも交えた文章が綴られ、最後は「残された人生を地域の皆さんと共に有意義に送りたい」と結ばれていました。
旧知の方だったこともあり大変嬉しく、何度も読み返しましたが、しばらくお会いしていないので思い切って手紙を出したところ、早速ハガキが届いたうえ、99歳の今もお元気で「少しの道のりを歩くことと、見たり感じたりすることをエッセイにしたり俳句にしたり・・・毎日続けております」とのことで本当に感動しました。
手書きの文字だからこそ伝わる思いや気持ちがあることをあらためて実感した次第です。
この『10年後の手紙』を受け取られた方には、その感想やエピソードをお寄せいただければありがたく、広報誌などで紹介したいと考えています。
ついては今年も市制70周年『10年後の手紙』を秋頃から募集予定です。是非ご参加ください。
手紙を書く文化が世代を超えて復活することを心から願いつつ。