平成25年5月 ちんゆい そだてぐさ~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 開花が早過ぎる、もう散り始めた、追い打ちをかける春の嵐…と、さまざまな話題を提供してくれた桜の季節も終わりを告げ、みずみずしい緑の季節がやってきました。
 そうしたなか、この5月4日から5日、郡山城跡周辺で初めて開催される『大和郡山 現代工芸フェア ちんゆい そだてぐさ』(同実行委員会主催)が話題となっています。
 「見る、触れる、食べる、感じる、体験する」を合言葉に全国から職人・作家が城跡に大集結。
 「守り伝えるだけでは伝統とならず、幾重に重なるチャレンジが未来の可能性を引き出します」というポスターの言葉から、若い人たちの意欲や情熱がひしひしと伝わってくるようで、楽しみにしているところです。
 ところで「ちんゆい」というのはいったい何のことなのでしょうか。不思議な語感を持つ言葉ですが、実はこれ、中国語の「金魚」のことで、その発音が「金余」(まさしく金が余る、余裕がある)の発音と非常によく似ているため、商売の際に金魚が大切にされるようになったとか。
 一方「そだてぐさ」は日本で最初に発刊された金魚の飼育書『金魚養玩くさ』(きんぎょそだてぐさ)に由来するそうです。
 卵をたくさん生む縁起のよい金魚に因んで、未来の巨匠が輩出する現代工芸フェアに育つことを心から念じています。
 新緑がまばゆい会場に、是非お出かけください。