高齢者のがん検診について
国の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、がん検診の受診を特に推奨する年齢の上限は69歳と示されています。70歳以上の方は、体力や体調、検診の利益と不利益を考え併せて受診を決めましょう。
がん検診の流れ
自治体が行うがん検診は、日常生活に支障のない健康に暮らしている方が、検診によりがんを早期発見し、早期治療につなげることで、がんでなくなる方を減らすことを目的としています。
がん検診を受診された方のうち、100人に90人強の方には異常なしという結果が得られますが、数人の方には、がんの疑いありという結果が伝えられ、病院での精密検査を受けることになります。精密検査を受けた方の数十人に一人程度が、実際にがんと診断されます。
精密検査の中には体に負担のある検査もあります。検診をきっかけに体に負担のある検査や治療が行われていくことを想定し、ご自分の体力がそれに見合うかどうかをよく考えた上で受診するべきかどうかを判断してください。
特にご高齢の方の場合には、ご自分の想定よりも体力の予備能が乏しい場合があるので、かかりつけの医師がある方はよくご相談のうえ、受診すべきかどうかを決めてください。
特に注意が必要な検診
胃がん
高齢者はエックス線検査で飲むバリウムをうまく排泄できず、強い便秘や腸閉塞を起こす可能性があります。また、検査台からの転落の可能性もあり、骨折される方もおられます。特に腕力や脚力に自身のない方、腰が曲がっている方は危険です。
大腸がん
精密検査となった場合は、大腸内視鏡検査が推奨されています。絶食の上、下剤を飲む必要があるため、脱水症を起こす可能性があり当日検査ができない方もおられます。また、内視鏡検査で腸に穴があく事故が起こる可能性もあります。
子宮頸がん
69歳まで子宮頸がん検診を受けていれば、その後も死亡減少効果が持続することがわかっています。つまり、70歳以降は検診を受けなくても、子宮頸がんが死に至るほど進行せず寿命を迎える可能性が高いということです。
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更新日:2025年04月01日