令和5年2月 桜梅桃李

更新日:2023年02月01日

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市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

三寒四温という言葉がありますが、今年も寒暖を繰り返しながら、でもそこかしこで春の訪れが感じられる季節となってきました。
そんな季節にぴったりの四字熟語が「桜梅桃李」で、順番にサクラ、ウメ、モモ、そしてスモモを指しています。
仏教では、桜梅桃李のそれぞれがオンリーワンの花を咲かせるように、他人と比べることなく、自分自身を磨くことが大切だという教訓を含んだ言葉として伝えられてきたそうです。
金子みすゞの詩を思い出しました。

私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面を速く走れない。
私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私。
みんなちがって、みんないい。
(現代仮名遣いで表記)

2月4日から始まる第20回大和郡山『盆梅展』(郡山城跡の追手向櫓を中心に3月12日まで)。
ある市民の方の提案により始まった盆梅展。 先進地の滋賀県長浜市へ、関係の方々と勉強に行ったことを懐かしく思い出しています。
以来、実行委員会のみなさまには長浜をひとつの目標に努力を重ねていただいた結果、郡山城跡の春の風物詩としてすっかり定着しました。
100年いや200年の風雪を耐えた梅や、たった樹皮1枚で生き、花を咲かせる梅、順慶や秀長を思い起こさせる巨樹、会場を包む春の香り・・・。
昨年11月10日、郡山城跡が悲願の国史跡指定を受けてから初めての盆梅展となります。
旧城内学舎跡の整備が進む天守台からの展望も含め、春を探しに是非、お出かけください。