令和3年9月 「国体」から「国スポ」へ
大和郡山市長
今から37年前の昭和59(1984)年、奈良県で初めて開催された「わかくさ国体」。
私自身は山岳連盟の一員として国体山岳競技の運営に関わり、会場の上北山村や天川村へ毎週のように通いつめたことを懐かしく思い出します。
私自身は山岳連盟の一員として国体山岳競技の運営に関わり、会場の上北山村や天川村へ毎週のように通いつめたことを懐かしく思い出します。
当時の山岳競技は3人1チームで、岩場を登る「登(とう)攀(はん)」(クライミング)と「踏査」(オリエンテーリング)、過酷な荷物を背負って山道を歩くというか走ってタイムを競う「縦走」の3部門で行われていました。しかしその後、踏査に続き縦走も廃止され、今はフリークライミングに属するリードとボルダリング2種目で行われています。
フリークライミングは東京オリンピック2020ですっかりおなじみになりましたが、大自然の中で繰り広げられる競技とはおよそ無縁のスポーツに生まれ変わったのも、時代の流れということでしょうか。少し寂しい気がします。
フリークライミングは東京オリンピック2020ですっかりおなじみになりましたが、大自然の中で繰り広げられる競技とはおよそ無縁のスポーツに生まれ変わったのも、時代の流れということでしょうか。少し寂しい気がします。
その国体が再び奈良県へやってくることになりました。今のところ令和13年に第85回国民スポーツ大会(令和6年以降国民体育大会から改称)と第30回全国障害者スポーツ大会が本県で開催される予定です。
前回のわかくさ国体で本市は、テニスとソフトボール(いずれも総合公園と県浄化センター公園)馬術(県浄化センター公園)の会場となりましたが、それぞれの会場の施設や環境の変化も踏まえながら、種目の調整がこれからの課題です。
前回のわかくさ国体で本市は、テニスとソフトボール(いずれも総合公園と県浄化センター公園)馬術(県浄化センター公園)の会場となりましたが、それぞれの会場の施設や環境の変化も踏まえながら、種目の調整がこれからの課題です。
ぞうした中、これまで慣れ親しんできた「国体」が「国スポ」となる訳ですが、個人的には体育という言葉に対する郷愁もあり、スポーツとは何かが違うような気がするのも正直なところです。
とはいえ、可能な範囲で体を動かす楽しみは、障害の有無にかかわらず、心身の健康に欠くことのできないものであり、体力や免疫力を維持するためにも、さまざまな競技や種目に関心を持っていただくきっかけになればと願っています。
更新日:2021年09月01日