令和3年8月 世界に誇れる歴史公園をめざして

更新日:2021年08月01日

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市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

先日、校舎などの解体が終わった県立郡山高校旧城内学舎跡地に、市観光ボランティアガイドの皆様にお集まりいただき学習会を開催しましたが、現地で体験する敷地の広さにはどなたも大変驚かれたようで、これから始まる歴史公園の整備に大きな期待を寄せていただきました。
この敷地は県が公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会から借用していた土地で、城内学舎の廃止に伴い返還された後、貴重な歴史遺産を市として活用するため購入することになったのです。
敷地の面積は約42,000平方メートル。わかりやすい建物を探してみると、阪神甲子園球場がグランドとスタンドなど総面積が38,500平方メートルなので、いかに広いか
おわかりいただけるのではないでしょうか。
旧城内学舎の源流は、明治39(1906)年に設立された生駒郡立農学校で、戦後間もなく県立郡山農業高校となりますが、その後県立郡山高校農業課程への統合を経て再び独立、昭和52年普通科を設置し、県立城内高校に。そして平成18年、県立郡山高校との統合に至ったのです。
土地の購入については、この7月議会で承認をいただきました。総額約11億4千万円で、国の補助金(社会資本整備交付金)が補助率1/2で約5億7千万円、残りの90%にあたる約5億1千万円に市債(公共事業等債)の発行が認められ、一般財源は約5千7百万円です。
敷地内には「厩(馬を飼育する場所)郭(城の中の区画)」や「緑郭」「麒麟郭」などがあったそうですが、この地で学んだ方々にも思いをはせながら、豊かな歴史を活かし、来て、見て、学んで、ふれあうことのできる歴史公園を整備するとともに、「国史跡」指定をめざしてまいりますのでご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。