令和2年8月 くつろぎ処 和気藍々(あいあい)

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

  およそ1500年前に大陸から伝わり、日本人の生活に溶け込んでいった藍。
藍色、紺色、浅葱(あさぎ)色などの言葉を生んだ藍は、明治時代に来日した外国人からジャパンブルーと呼ばれ、絶賛されたそうです。
生きた染料ともいわれ、日々の手入れが欠かせない「染料液」(すくも)を使った藍染め商の町家を、藍染めと金魚が楽しめる空間に再生した箱本館「紺屋」は平成12年4月、かつて藍染め職人が集まり生まれた紺屋町にオープンしました。
それから20年、館を運営する観光協会のご尽力によりこの夏、新たな出発です。
まずは、7月1日から入館料が無料となりました。どうぞ気軽にお入りください。 館内には洞泉寺町の町家物語館に次いでセルフカフェ「くつろぎ処 和気藍々」が誕生しました。
素敵なネーミングで文字どおり「わきあいあい」職員は町家物語館と同じイメージのロゴ入りエプロンを着用し、皆様をお迎えします。
一方「紺屋」では、著名な金魚研究家で、金魚すくい大会の開催を提唱した故石田貞雄氏が収集した、金魚をテーマとする美術工芸品や生活用具など約1000点を所蔵していて、随時公開していますが、今回金魚漁業協同組合や水槽メーカー、あるいは金魚マイスターのご協力を得て多種多様な金魚を展示することになりました。
コーヒーを飲みながら金魚をながめ「大和郡山らしさ」を感じていただければ幸いです。 施設の案内や水槽の維持管理には、この春誕生した「お城と金魚のまちコンシェルジュ」も活躍する予定です。 なお、館の名称になっている「箱本」は秀長の時代に生まれた自治組織で地税免除の特権を与えられた、紺屋町を含む十三町から始まりました。 交代で治安維持や消火などの任務にあたるこのしくみは、わが国における住民自治の先駆けとして注目されています。