令和2年12月 いちじくの魅力

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町タイトル
上田清

大和郡山市長

「無花果」と書いて「いちじく」と読みますが 「花のない果物」とはどういう意味なのでしょう。
正解は、実の中に花を咲かせるため花を咲かせずに実をつけるように見えるからだそうです。
そういえばいちじくの実を割ると赤いつぶつぶがありますが、これが花なんですね。
そのいちじくの生産量は奈良県が全国第7位でしかも、大半が大和郡山市で作られていることをご存じでしょうか。
そこで本市の特産品いちじくをより一層盛り上げようと、かつて行われたことがある「いちじくワイン」の醸造にもう一度チャレンジしようというプロジェクトが2年前に発足したのです。
以来、大阪府の研究所で製法の開発に取り組んでいただくとともに、いちじく農家のご協力を得て昨年から羽曳野市の飛鳥ワインで製造を開始し、令和2年2月22日にようやく完成お披露目にこぎつけることができました。
名付けて『無花果の一滴』。
ラベルのデザインは、本市と地域貢献に関する協定を結ぶ関西文化芸術高校(奈良市)に依頼し、審査の結果、久保美紗樹さんの作品が採用され、「ほどよい甘さとさっぱりした風味」にふさわしい爽やかなボトルとなりました。
売れ行きも大変好評で、大小あわせて約2000本が4月上旬にはほぼ完売したと聞いています。
今年度もチャレンジは続き、先日行われた試飲会で初めてお目見えした「スパークリングワイン」は素晴らしいできばえでプロジェクトのメンバー全員が満足、来春の発売が今から楽しみです。
ワイン以外の加工品として乾燥イチジクやジュレの試作品も味わうことができました。
この動きにあわせて市観光協会は市民交流館や箱本館紺屋での酒類販売許可を取得。
お土産の幅が広がることを大いに期待しているところです。