平成30年9月 中秋の名月と古事記の朗誦~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 ~鎌倉の海に向って声を出すことから始めた古事記朗誦、体から沸き起こるリズムと抑揚、それを「やまとかたり」と名付け、日本各地の神社や寺で奉納してまいりました。やがて、その先に新しい道が見えてきて、このたび、大和へ移り住みました。~
 古事記編さん1300年の年に始まった県主催の古事記朗誦大会。古事記ゆかりの地として毎年、市町村長の部に参加させていただいているのですが、朗誦というのは声高らかに朗々と読み上げることで、冒頭に引用したのは、その発声法を指導いただいている大小田(おおこだ)さくら子さんの文章です。
 今年1月の大会で初めてお話をし、春には奈良へ引っ越されるとのことで早速手紙をお送りしたところ、いろいろなご縁をいただくことに。
 まずは8月16日の第89回阿礼祭。売太神社の境内に「やまとかたり」が響き渡りました。
 続いて、少し難しいかなと思いつつお願いしたにもかかわらず快諾いただいたのが、郡山城跡で開催する「観月会」(平成30年9月24日午後5時~8時30分)。ライトアップで浮かび上がる天守台展望施設を舞台に「やまとかたり」を奉納していただきます。
 お城と古事記。どのような空間が生まれるのでしょうか。当日は雅楽演奏や観月茶会も。是非、お出かけください(茶会のみ有料)。
 この間、大小田さんは春日大社の創建1250年奉祝行事などで「やまとかたり」を奉納されますが、10月21日(日曜日)には、5年ぶりに開催する『古事記と宇宙』に出演していただく予定です。
 売太神社では古事記の輪読会が今も行われています。このご縁をきっかけに語り部のふるさとの輪がより一層広がれば。楽しみです。