平成28年1月1日 市長年頭挨拶 冠山城遠望

更新日:2021年03月19日

ページID 10007
市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 あけましておめでとうございます。
 さて、現代仮名遣いで「郡山」は「こおりやま」ですが昔は「かうり山」と書きやがて「かふり山」さらには「かむり山」と変化するうち「かふり」や「かむり」にしやれ洒落で「冠」の字を当てた「冠山」がいつのころからか郡山の別称となり郡山城も「冠山城」と呼ばれるようになったそうです。
 その「冠山城」で3年前から取り組んでいる天守台の修復・整備事業は順調に進み、天守閣の礎石や金箔瓦が出土した発掘調査の後、昨年からは石垣の一部を解体して積み直す作業がスタートしたのですが、石垣に対する見方は一変しました。
 というのも現場に行ってみると、天守台の中心には盛り土があり、外側から見える石積みと盛り土の間には、2~3メートルの幅で「裏込め石」が上から下までびっしりと詰め込まれていて、この裏込め石が地震の揺れを和らげたり水の通路になるなど、石垣の安定に大きな役割を果たしていたとか。
 先人の知恵には驚くばかりです。
 来春、天守台には展望用の施設も完成します。
 冠山城遠望。目の前に広がる奈良盆地。西には矢田丘陵。西日を受けた天守閣はどのように光り輝いていたのでしょうか。
 そうしたなか、近鉄郡山駅周辺や昭和工業団地に関する県との協定に基づくまちづくり、市役所庁舎の建て替えに関する議論の開始、清掃センター長寿命化事業の本格化、幼稚園の耐震化、少子高齢化や人口減少への対応、地方創生の取り組み、リメイク大和郡山ステージ3の継続等々、今年も職員一同、力を合わせて頑張ってまいりますので、引き続きご支援、ご協力のほどお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。