平成27年5月 「常夜灯」で泳ぐ金魚~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 夜道の安全のため、一晩中つけておく明かりのことを「常夜灯」といい、昔はろうそくや菜種油を燃やして火をつけていました。郡山城下でも、まちかどの常夜灯が人々を見守り続けたはずですが、今は街灯がその役目を果たしています。
 このほど、昔ながらの常夜灯に金魚の水槽を組み込んだ「常夜灯水槽」が完成し、地元自治会や商店街、関係者のご協力のもと、紺屋町通りや柳町通りに設置。金魚の「入町式」が行われました。
 常夜灯水槽は高さが1.4メートルほどで、屋根の下で金魚が泳ぐ姿が見られ、夜になるとライトアップされるしくみ。柳1丁目、紺屋町の東入口、箱本館・紺屋の前で毎日、皆様をお待ちしています。
 一方、金魚が泳ぐのはイベントのある時が基本ですが、石造りの舟形水槽や楕円水槽、石臼などの風情もお楽しみいただければと思います。
 まさに「金魚が泳ぐ城下町」。しかし、鳥や猫という大敵が待ち構えています。
 お世話をいただく皆様にはご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 これから気温が上がっていくのも心配ですが、地元の方々や観光客のご意見をふまえ、町のあちこちで金魚とふれあうことのできるまちづくりを皆様とともに進めていきたいと考えています。
 そうした中、昨年開催した「金魚サミット」では、各産地が金魚販売量の低下に悩んでいることがわかりました。そこで、金魚を飼う文化を復活させようと「金魚マイスター養成講座」を開設することになり、準備を進めているところです。
 ドイツの伝統産業を支えてきたマイスター。
 日本では「名人」や「巨匠」にあたります。
 チャレンジしてみませんか。