平成27年8月 1歩ずつ、1歩ずつ~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 今年は『鬼平犯科帳』や『剣客(けんかく)商売』で有名な池波正太郎さんの没後25年ということもあり、ちょっとしたブームになっているようですが、私自身もこの5月の連休のころからどっぷりと池波ワールドにはまってしまいました。
 江戸を舞台にした人情話で、善をすすめ、悪をこらしめるといった作品とはどこか違う味わい深い物語に感動するとともに、季節感あふれる料理があちこちに散りばめられていて、より一層物語を豊かにしています。
 もちろん冷暖房のない時代、夏はどんなに暑かったことでしょう。冬の寒さもこたえたはずです。雨が降れば舗装などされていない道という道はたちまちぬかるみになってしまいますが、高下駄を履いて歩くのが精一杯でした。
 そんな江戸のまちを登場人物たちは歩くこと、歩くこと。片道2里や3里(8~12キロメートル)は平気ですし、当時、東海道を旅する人たちは1日に10里(40キロメートル)前後も歩いたというから驚きです。
 足の不自由な人たちには駕籠かきという手段もあり、また、たくさんの川があった江戸では舟も重要な役割を果たしていたようです。
 ところで今から10数年前、散歩しながらふと思いついたのが「100万歩手帳」でした。
 1日1万歩はちょっとしんどいけれど、3,000歩なら何とかなるし、1年間続ければ何と100万歩!
 ということで、平成15年に『すこやか100万歩手帳』が誕生したのですが、平成26年度は3,571冊のご利用がありました。100万歩以上の達成者は140人。最高は何と1,000万歩だったそうです。
 昨年、市制施行60周年を記念しリニューアルした手帳には日本地図が掲載されています。
 さて、100万歩でどこまでいくのでしょうか。
 楽しみながら汗をかくことはとても大切です。