平成27年9月 石碑の声を聴いてみよう!~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 市制施行60周年記念事業のひとつとして、昨年夏に募集した『石碑の声を聴いてみよう』。
 現在、制作委員会によって応募作品の選考・編集が進められています。
 きっかけとなったのは、ふるさと郡山を愛してやまないある市民の方の言葉でした。
 「このふるさとで私たちをずっと見守ってくれているのは、まちかどのお地蔵さんや昔からの道しるべなどの石碑。大事にせないかん。」
 そこで、市制施行60周年を契機に取り組んだのがこの事業で、身近な石碑を再発見し、その声すなわち『物語』に耳を傾けてみようという趣旨でしたが、予想以上の反響があり、数多くの『物語』をお寄せいただきました。
 たとえば「現代に生きる一等水準点」。
 市役所の前庭にある石碑で、明治21(1888)年堺町に設置されたのですが、保存が難しくなったため平成21(2009)年この場所に移設されました。
 水準点というのは、道路や上下水道、各種工事などに高さの基準を与えるもの。春には枝垂れ桜がみごとな前庭の一角に、こうした石碑があることにお気づきでしたでしょうか。
 あるいは「安政大地震を生き抜いた人々」。
 材木町の薬園八幡神社にある石灯籠で、幕末の「安政大地震」を生き抜いた人々が建立したものだそうです。地震災害とは無縁だと思われがちな郡山ですが、この地震では252軒の家屋が倒壊し、即死者が129人に及んだという記録もあるとか。
 こうした石灯籠からも学ぶべきことがあることを教えていただいたような気がします。
 『石碑の声を聴いてみよう』ご期待ください。