平成26年8月 「小さなダム」4 ~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 平成14年にスタートした「雨水タンク」設置に対する補助金交付のしくみは、今年で13年目を迎えました。
 雨水タンクというのは、家や事業所のなどに接続し雨が降った時に水がたまるようにするもので、特に大雨が予想される際のを少しでも減らし、洪水を防ごうという、いわばまちの『小さなダム』をめざし、普及を図ってきたものです。
 補助金は、容量が200リットル以上の雨水タンクを対象に、購入価格の2分の1以下、45,000円を限度額に交付することになっていますが、これまでに市内で158基を設置いただき、貯水量の合計が約38,000リットル(38立方メートル)に達しました。
 もちろん、全体の降雨量から見ればわずかな量かも知れませんが、雨が降っている時には風呂の水は流さない、シャワーは使わないなど、まさにちりも積もれば山となる、アスファルトが広がり、雨水を吸収できる地面がどんどん少なくなるなかで、大きな力を発揮すると言われているのです。
 制度発足直後、わが家でも設置。樋を切るのは少し勇気がいりましたが、今では水まき、金魚の水かえなどに大活躍です。大雨の予報が出れば、事前にタンクを空っぽにして備えます。
 この雨水タンク、県内ではなかなか広がらないのですが、関東ではかなり普及しつつあり、先日はNHKテレビで東京の例が報告されていて感激。実はそのことがきっかけで、7年ぶりに「小さなダム」について書こうと思った次第です。
 タンク自体もずいぶんカラフルに、楽しいデザインのものも増えました。設置が難しいところも少なくありませんが、事業所等も含めてご理解とご協力をいただければ幸いに存じます。