平成26年10月 金魚サミットin大和郡山~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 金魚すくい大会の生みの親で、市観光協会会長として、多大の貢献をいただいた故石田貞雄さんが収集された「金魚輸出関連新聞記事」という興味深いファイルが市役所に保存されています。
 特に多く残っているのが昭和4、5年のものと推測される記事で、金魚に関する話題が連日のように掲載されていて、その一部を引用すると、

  • 「世界を股にかけて 郡山金魚の進出 大西洋を横断してロンドンへ すばらしい注文に活気づく」
  • 「英(イギリス)領 南阿(南アフリカ)から直取引の申込み」
  • 「世界を舞台に およぐ金魚 今度は一万尾が布哇(ハワイ)へ」
  • 「郡山金魚がフランスへ 巴里(パリ)ッ子にお目(め)見得(みえ)」…。

 当時の輸送手段は船しかなく、日数もかかったため大変な苦労があったはず。しかし、本格的な戦争が始まる直前のこの時代、郡山はもとより、日本全体に勢いがあったのかも知れません。
 時を経て現代、動物の輸出入については難しい時代を迎えていますが、今年の金魚すくい大会には初めて海外からの申し込みがありました。
 金魚への思いは万国共通?
 一方、金魚の飼育は、子どもの想像力を豊かにするという研究報告もあるようです。
 こうした金魚の魅力を産業、心の癒(い)やし、アート、まちづくりなど多面的に考えてみようという「金魚サミットin大和郡山」が10月18・19日、城ホールを中心に行われます。「PICAメッセ」や柳町の「柳神くんまつり」(19日)と同時開催。
 どうぞこぞってご参加ください。