平成26年12月 東京都文京区に行ってきました。~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 全国的な人口減少が大きな話題となっていますが、その対策としては少子化の傾向にどのように歯止めをかけるということと、東京に何もかもが集中している現状を打開し、地方をいかに元気にするかが、大きな柱ではないかと思います。
 そうしたなか、10月に開催した金魚サミットのパネラーとしてお招きした吉田智子さんは東京・本郷で創業350年を誇る金魚卸問屋を経営する一方、隣接する和風カフェレストラン「金魚坂」で金魚を見てくつろげる空間を提供しています。
 このサミット終了後、ふと気づいたのが、本郷のある東京都文京区と本市とのご縁でした。
 というのも、文京区には柳澤吉保が精魂こめたといわれる庭園「六義園(りくぎえん)」や、ゆかりの護国寺があるのです。しかも、今年は吉保公の没後300年。
 これを記念し、柳澤吉保が最初に藩主となった埼玉県の川越市(かわごえし)では『柳澤吉保とその時代~柳沢文庫伝来の品々を中心に~』が開催されたのですが、郡山初代藩主吉里公とともに治水などの事業や、文人大名としての活躍ぶりに感動しました。
 そこで先日、文京区の成澤 廣修(なりさわ ひろのぶ)区長にお会いをし、このご縁を大切に交流をさせていただけないかと申し入れたところ、大変喜んでいただき、まずは来秋、(仮称)「吉保サミット」を本市で開催し、吉保公の足跡や功績を広く発信することで合意に至りました。もちろん川越市や姉妹都市の甲府市、柳澤氏の発祥の地とされる北杜市(ほくとし)などにも声をかける予定です。
 文京区は人口約21万人余。本市の農産物などの販路拡大や子どもたちの交流、防災等々、共存共栄をモットーに、心豊かな交流をスタートさせたいと考えておりますので、文京区とご縁のある方は、お知らせいただければ幸いです。
 「金魚坂」の親子丼は絶品でした。