平成25年12月 未来に向けて(4)~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 東京・大阪間の新たな大動脈として期待されているリニア中央新幹線。
 磁石のN極とS極が引き合う力と、N極どうし・S極どうしが反発する力を使って飛行機並みのスピードで走る高速輸送のシステムは、わが国の優れた技術から生み出されたそうです。
 今年に入って、東京・名古屋間の中間駅が正式に公表され、壮大な計画もいよいよ現実味を帯びたものとなってきました。
 一方、名古屋・大阪間についてはルートの範囲と奈良市付近への中間駅設置が決まっていますが、完成予定は名古屋までの2027年に対し、大阪までの全通は2045年と18年もの時間差が生じる計画です。これは、それぞれの地域だけでなく、わが国全体の動きにも大きな影響をもたらすあまりにも長い時間ではないでしょうか。
 そうした中、本市では昨年、市民の発起により「リニア中央新幹線中間駅の大和郡山市への建設促進期成同盟会」が発足しました。
 これを受け、市としても『東京・大阪間は同時開業すべき』『ルートは新幹線からできる限り離し、日本の大動脈を二重化すべき』『奈良県内や紀伊半島に効果を広げることのできる、交通の便がよいところに中間駅を設置すべき』という3つの『すべき』を基本的な考え方とし、大和郡山市は奈良県の、紀伊半島の交通の『ど真ん中』であり、産業や歴史・文化の『ど真ん中』でもあると広くアピールをしているところです。
 今後は、豊かな歴史や文化に包まれたふるさと郡山に対する夢や誇り、自信を大切にしながら、リニアの向こうにどんな未来を見るか、リニアを活かしたまちづくりをどう進めるか、しっかりと議論を重ねていきたいと考えています。