平成24年3月 心と心のつながり~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 東日本大震災から1年。復興に向けては、いくつもの壁を乗り越えなければなりませんが、今後も、さまざまな形で支援をしてまいります。

 そうした中、職員を派遣してきた宮城県東松島市から、うれしいニュースが飛び込んできました。
 というのも昨年7月下旬、現地で開催した同市の宮戸小学校と郡山南小学校との金魚すくい交流大会で優勝し、招待を受けて、全国大会に参加してくれた宮戸小学校5年生鈴木海斗君の作文が『作文宮城』という大会で入選したというのです。
 作文の題名は「くやしかった、全国金魚すくい大会」。文章は仮設住宅のようすや支援物資を届けていただく人たちとの交流から始まり、交流大会での優勝、大和郡山市への道中、そしてテレビカメラに囲まれ、緊張のために実力を十分に発揮することができなかった全国大会の感想などが、原稿用紙9枚にいきいきと描かれていました。
締めくくりは、いつかまた全国大会に参加したいという言葉でした。金魚が運んだ心と心のつながりが、復興の励みになればと思うばかりです。

 一方、災害の経験も含め、語り継ぐことや、先人の知恵に学ぶことの大切さをテーマに始まった「古事記1300年紀事業」。2月4日のオープニングイベントには多数の方々にお出かけいただき、誠にありがとうございました。
 3月3日からは、多彩なゲストにお話いただく『当世語り部「口座」』が始まりますし、子や孫、後世の人たちに今、語り継いでおきたいことをまとめていただく『ふるさと語り部エッセイ』も募集中ですので、どうぞご参加ください。