平成24年4月 『歩いて魅たくなる!まち』をめざして ~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

ページID 10056
市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 この2月25日から、イオンモール大和郡山のシネマサンシャインで公開されている映画『茜色の約束』。画面のあちこちに郡山の懐かしい風景が散りばめられていて、映画を見たあとロケ地巡りをする方もおられると聞き、嬉しくなりました。
 映画は、母親の仕事の関係で郡山にやってきた日系ブラジル人の少年リカルドと、実家が金魚の養殖場という少女花子が主役で展開します。リカルドの淡い恋心、かれが偶然見つけた幻の金魚をめぐる大人たちの大騒ぎ…。そして、忘れ去られた金魚の伝説が町に引き起こす奇跡。涙あり、笑いありのほのぼのとしたストーリーで、夢と元気がもらえる映画になっています。
 実は4年ほど前、郡山出身の塩崎祥平監督から映画制作の夢を聞いたのですが、さまざまな苦労の末、エキストラ出演も含め、市民の方々の全面的なご協力を得て、ようやく完成したことに深く感動するとともに、監督の先輩でイギリス出身のジョン・ウィリアムズ氏がいつも、郡山の金魚や田園風景の魅力、城下町の風情を熱く語っていた姿をあらためて思い出しているところです。
 一方、9回目を迎えた郡山城跡の盆梅展と、初めて開催された「大和な雛まつり」に、あわせて3万2千人あまりもの方にお越しいただきました。
 これぞ郡山の底力!
 古事記1300年をきっかけに『歩いて魅たくなる!まち』をめざしチャレンジしたいと考えていますが、何よりも私たち自身が市内の各地域に残る伝統や文化、あるいはつい忘れかけていたふるさとの魅力を見つめ直すことにより、観光客に対するおもてなしの心を育んでいきたいものです。