平成24年11月 古事記と宇宙 ~市長てくてく城下町

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 東の空から昇り、西の空に沈む太陽。
 現代に生きる私たちは、そのことを当たり前としかとらえていませんが、古代の人々にとって、宇宙や自然は不思議に満ちていたことでしょう。その後、数千年の時を越えて誕生した古事記では、イザナキとイザナミが海、風、木、山…と、自然にまつわる神を次々に生んでいきます。
 この物語には、例えば明日の朝、あの太陽が昇るのかどうか誰にもわからない中、あるいは突然起こる日食や月食が人々の不安をかきたてる中で、自然や宇宙への畏敬の念はもちろんのこと、身の回りの豊かな恵みに対する深い感謝の気持ちが込められていたのではないでしょうか。

 私たちとは比べものにならないほど長い時間、星空を見上げていたに違いない古代の人々。
 その宇宙に私たち人類が今もなお憧れ、旅を続けるのはいったい何故?
 古代の人々の宇宙観と、最先端の宇宙学が出会ったらどんなことになるだろう。

 そんな素朴な思いから始まった突拍子もない依頼に、本市ご出身の京都大学松本紘総長をはじめ関係の皆様に絶大なご協力をいただき、この11月23日(土曜日)から24日(日曜日)、やまと郡山城ホールで開催の運びとなった『古事記と宇宙』。
 初日は講演とシンポジウム、2日目は「音楽と語りで楽しむ古事記と宇宙」と題し、ミュージシャンの喜多郎さんや、落語家の林家染二さんにもご登場いただきます。

 どうぞご期待ください。