平成23年1月1日 市長年頭挨拶 ~豊かな自治の伝統に自信と誇りを~

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 昨年、ある知人がこう言いました。今、私たちが取り戻さなければならないものが3つある。それは「おかげさま」と「もったいない」と「ありがとう」だ。
 市政に対する日ごろのご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。
 ところで、3年前から取り組んできた小中学校校舎の耐震化工事も昨年末ですべて完成しました。
 しかし、昭和50年代前後に建てられた公共の建物は市内に点在していて、その老朽化にどう対応するか、新たな利活用の途はないかなど、『リメイク大和郡山』の中で、あらゆる角度から検討を重ねてまいります。
 一方、市民の悲願であった『藺町線』がこの3月、全線開通の時を迎えることになりました。
 昭和24年の都市計画決定から62年。
 ご苦労いただいた先人や関係者の皆様に敬意と感謝の意を表するとともに、その沿線ではかつて豊臣秀長が行った商工業の保護政策をきっかけに『箱本十三町』という、立派な自治のしくみが生み出されたということを思い起こし、あらためて夢と誇り、自信を持つことのできるまちづくりを進めたいと考えています。
 さて、昨年は平城遷都千三百年祭で大いに賑わいましたが、遷都の2年後、本市出身の稗田阿礼が語り伝えた『古事記』は偉大な文化遺産であり、『語り部の里』大和郡山として、文化や技術の伝承も含め、「語り継ぐ」ことの大切さをあらためて発信するため、平成24年の古事記1300年紀に向けて準備を重ねてまいりますので、さまざまなアイデアをお寄せいただければ誠に幸いです。
 皆様にとってよき年でありますように。