平成23年8月30日 思い出の山

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 7月下旬、職員の派遣などを通じて支援をさせていただいている宮城県東松島市で、同市の宮戸小学校と郡山南小学校の交流会が行われました。
 本市の子どもたちは、宿舎で1泊、車中で2泊という強行軍。私も途中から参加したのですが、これが金魚のパワーなのでしょうか、初めは何となくお互いにぎこちなかった子どもたちがあっという間に打ち解け、笑顔一杯となった会場では、お父さんやお母さんも一緒になって、最高の盛り上がりとなりました。その結果、優勝した宮戸小学校の選手と、そのご家族を全国金魚すくい選手権大会にご招待することになったのですが、この絆は、これからも大切にしていきたいものです。

 郡山に帰ってから、うれしい話を聞きました。
 ひとつは、この地域では今年の夏まつりの中止が決まっていたそうですが、子どもたちの満面の笑顔を久しぶりに見た大人が、元気を出して今年もまつりを開催しようということになった話。
 まさに金魚が取り持つご縁、元気だと思います。
 もうひとつは、日程にはがれきが残る海岸での清掃活動が含まれていましたが、帰宅後、ある子どもがお母さんに、あれはただのがれきではなく、家や家具を流された人たちにとっては思い出の山なんだと伝えたという話。
 子どもの豊かな感性に誰もが感激しています。

 一方、8月16日、市商工会主催の「復興への祈り」が外堀緑地公園で開催され、灯籠流しが行われました。どんなメッセージにしようかと悩んだあげく私が書いたのは「祈復興 そして 復幸」。
 被災地の方々の物心両面での闘いに対し、引き続き、幅広い支援をしていきたいと考えています。