平成22年1月1日 市長年頭挨拶 ~新たな『物語』の始まり~

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田 清

大和郡山市長

 すべてが大変厳しい中で迎えた新年ですが、少しでも明るさの見える1年であってほしいと願うばかりです。市政に対する日ごろのご支援、ご協力にあらためて感謝しつつ。
 さて、いよいよ平城遷都1300年という大きな節目を迎えました。この1年、県内の各地で諸事業が展開されますが、1300年前を振り返ることは、今から1300年後、つまりこれからを考えることでもあり、この国を形づくってきた先人によるさまざまな『物語』を通じて、地域の豊かな歴史や文化に対する夢や誇り、自信を取り戻す機会にしたいものです。
 その平城京。城廻り線と佐保川との交点付近にあった「羅城門」は平城京のまさに正門で、ここから入った外国の使節たちは、道幅百メートルを越える朱雀大路を約4キロメートル北へ、政治の中枢部をめざして歩いていきました。
 今も、羅城門橋に立つと、復元された朱雀門などを真北に望むことができますが、都人の台所「西市」などとあわせ、都を支えた郡山の魅力を大いに発信してまいります。
 一方、稗田阿礼が伝えた『物語』は、遷都の2年後、わが国最古の歴史書『古事記』となりました。この書物には壮大なスケールの物語や、古代の人々の深い知恵がちりばめられています。そこで、平成24(2012)年を『古事記1300年紀』とし、過去、現在、未来についてともに考えるきっかけにしたいと、市民の参加、参画を基本に、準備を進めていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 皆様にとってよき年でありますように。