平成22年3月29日 第50回お城まつり

更新日:2021年03月19日

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市長てくてく城下町
上田清

大和郡山市長

 いよいよ第50回お城まつりの季節。今年はどんな出会いが待ち受けているのでしょうか。
このお城まつりは昭和36年5月5日、市観光協会の会長広瀬元治郎氏の発起で、お城の石垣に埋もれる石仏や墓石など、歴史上、さまざまな縁のある霊を慰める行事として始まったとされています。翌37年からは桜の季節に時期を変え、明治40年以来の伝統を持つ金魚品評会と合流。さらに昭和53年には源九郎稲荷神社の白狐渡御も加わり、形が整えられていきました。
 一方、そのお城まつりが始まったころに市役所の新しい庁舎が完成しているのですが、先日、千葉県の野田市郷土博物館から届いた『今に生きる山田守の建築』という図録を見てびっくりしました。
というのは、その中に本市の庁舎が紹介されていたからです。
 山田守(1894年~1966年)は岐阜県出身の建築家として活躍した人で、手掛けた建築物として、日本武道館や京都タワービルなどを含め数多くあるそうですが、市庁舎としては本市のものが唯一。上に向かって広がっていく「きのこ」のような形の柱(マッシュルームコラム)を持つ玄関(今は残っていない)など、モダンな建物は人々を驚かせたことでしょう。図録には「議事堂部分は上部をペントハウス(屋上に突出した建物部分)に内臓することで大空間を造っている。この議事堂の内部は当時の写真のままで驚かされた。」とありますが、50年前の意気込みを振り返りながら、あらためて、未来に向けてのまちづくりに取り組まなければと、強く感じた次第です。